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2013年にはすべての県立高で「日本史」を必修科目に
2/14に神奈川県教育委員会は、すべての県立高で「日本史」を必修科目にすると発表した。日本史A(近現代史)、B(通史)のどちらか、または県独自の日本史系科目履修を義務づける。2010年から一部学校で試行し2013年から全142校での実施を目指す。日本史を一斉に必修化するのは都道府県で初めて。
文部科学省の学習指導要領では高校社会科の必修は世界史。さらに日本史・地理から1科目を選ぶ事になっており、神奈川県では世界史と日本史の2科目が必修となる。日本史系科目を必修にする高校は、2013年をめどに「神奈川の郷土史を学習する科目」と「近現代史を総合的に学習する科目」を設置する。
神奈川県など1都3県は06年、「高校生が日本史を学習する意義は大きい」と文科省に必修化を求めた。しかし、今年1月に中央教育審議会が答申した指導要領の改定方針で必修科目が変更されず、独自の取り組みが必要と判断した。
県教委によると、現在、日本史を必修にしているのは48校。一方、理系大学の受験者は地理選択が多く、72校が地理を必修にしている。
高校の必修科目では、東京都が「奉仕」、茨城県が「道徳」を今年度から必修化している。文科省教育課程課は神奈川県のケースについて「明らかな指導要領違反ではないが、(地理を学ぶ)生徒は負荷が増えるのではないか」としている。